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特集 コンピュータ支援手術の現状と課題
“手のひらサイズ” ポータブルナビゲーションによるTHA手術支援
Total hip arthroplasty assisted by palm-sized navigation
岩切 健太郎
1
,
大田 陽一
2
,
小林 章郎
1
Kentaro IWAKIRI
1
,
Yoichi OHTA
2
1白庭病院,整形・関節センター
2大阪市立大学大学院医学研究科,整形外科学
キーワード:
Total hip arthroplasty
,
Portable navigation
,
HipAlign®
Keyword:
Total hip arthroplasty
,
Portable navigation
,
HipAlign®
pp.1217-1223
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000604
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要旨:人工股関節置換術におけるポータブルナビゲーション(HipAlign®)は,従来のナビゲーションに比し,経済的,かつ簡便,サイズも小さくその携帯性が主な特徴とされ,カップ設置精度についても一定の成績を獲得できるとの報告が散見されている。しかしながら,側臥位用HipAlign®では,側臥位骨盤固定でのズレ(冠状面,矢状面,横断面)や術中骨盤移動が影響しやすく前方開角にばらつきが出やすい。前方開角に影響する要素はプローブを体軸と平行に登録して規定される基準面のみであるため,体軸のレジストレーション時に,骨盤座標系骨盤固定器(APP lateral positioner)を使用することで,前方開角のばらつきを減らし安定したカップ設置精度が得られた。目標カップ設置角度の実現のため,HipAlign®は術者にとって非常に有用なツールとなりうる。
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