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特集 コンピュータ支援手術の現状と課題
外傷におけるナビゲーション
-―大腿骨転子部骨折に対するADAPTシステムを用いた髄内釘手術―
Computer-assisted navigation for trauma surgery;intramedullary nail fixation of femoral trochanteric fractures using ADAPT system
髙橋 知幹
1
,
髙井 浩和
1
,
早井 智弘
2
Tomoki TAKAHASHI
1
,
Chihiro HAYAI
2
1医療法人社団寿量会 熊本機能病院,整形外科
2同上,放射線部
キーワード:
Femoral trochanteric fracture
,
Surgery
,
Navigation system
Keyword:
Femoral trochanteric fracture
,
Surgery
,
Navigation system
pp.1163-1169
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000597
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要旨:大腿骨転子部骨折の骨接合術後におけるラグスクリュー・カットアウトには,骨質,骨折型,整復位,インプラントデザイン,ラグスクリュー骨頭内位置などが影響する。しかし,手術ではラグスクリュー挿入は術者がX線像を確認しながら行っており,コンピュータ支援手術は有用と考えられる。ADAPTシステム(Stryker社)はフルオロベースドナビゲーションであり,X線装置に専用disc,Gamma3ネイルターゲットディバイスに専用clipを装着するのみで,通常と同じように手術を行うことができるシステムである。その利点としては,ADAPTシステムが表示する骨頭中心がガイドワイヤー挿入の指標になり,ラグスクリュー挿入中に骨頭表面までの距離が表示されることから,至適な位置および深度にラグスクリューを挿入することが可能になることである。
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