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特集 コンピュータ支援手術の現状と課題
脊椎手術におけるナビゲーション
-―術中三次元画像データを用いたナビゲーション手術―
Computed navigated surgery with intraoperative 3D fluoroscopy for spine
伊藤 康夫
1
Yasuo ITO
1
1神戸赤十字病院,整形外科
キーワード:
Minimally invasive spine surgery
,
Navigation surgery
,
Spinal trauma
Keyword:
Minimally invasive spine surgery
,
Navigation surgery
,
Spinal trauma
pp.1141-1150
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000595
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要旨:ナビゲーション機器を用いた手術(以下,ナビゲーション手術)は,術野の三次元情報をモニター上に仮想空間として再構成することで,術野からは確認できない情報を,仮想空間上で認識し手術操作を行うことであり,いわゆるカーナビゲーションの原理を応用したものである。ナビゲーション手術は術者の第2の目,手として,現在では多くの手術分野での有用性が報告されている。脊椎手術においては,術前の手術計画プランニングに始まり,術中においては手術操作の安全性,正確性の向上1),挿入インプラントの位置確認にとどまらず,低侵襲手術への応用2)~4),さらには,患者,術者の被曝の軽減などが達成可能であり,多大の恩恵を医療現場に与えている5)。しかし,本手術にもラーニングカーブは存在し,ピットフォールを熟知し,その回避策を備えた上で手術戦略を構築することが重要である。
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