レビューでわかる! いまどき診療エビデンス[26]
大腿骨近位部骨折患者の予後
萩野 浩
1
1鳥取大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.350-352
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101405
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高齢者人口が急速に拡大しているため,高齢者に好発する骨折患者数も急増している.骨粗鬆化の進展に伴い高齢者では種々の骨折が発症するが,その中でも脊椎骨折,大腿骨近位部骨折,橈骨遠位部(前腕)骨折,上腕骨近位部骨折の頻度が高く,高齢者の4大骨折と呼ばれる.このうち大腿骨近位部骨折は患者の日常生活動作(ADL)を最も低下させ,生命予後も引き下げる.さらに,保存的治療を選択すれば,長期間の臥床を強いられることとなるため,可能な限り手術的治療が優先される.したがって本骨折は医療経済的にも重要な位置を占めるのである.
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