Japanese
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特集 創外固定でなければできない治療
創外固定器を用いた牽引関節形成術
Distraction arthroplasty using external fixator
野澤 大輔
1
,
石井 朝夫
2
Daisuke NOZAWA
1
,
Tomoo ISHII
2
1筑波大学医学医療系,整形外科
2東京医科大学茨城医療センター,整形外科
キーワード:
Distraction arthroplasty
,
Distraction arthrodiatasis
,
External fixator
Keyword:
Distraction arthroplasty
,
Distraction arthrodiatasis
,
External fixator
pp.199-205
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000346
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要旨:人工関節置換術や関節固定術しか適応のないような広範囲軟骨欠損を有する重度変形性関節症に対し,創外固定器を用いた牽引関節形成術は,行う価値のある術式の一つである。ヒンジ機構を有する創外固定器を用い,関節牽引と関節運動を行うことにより軌道に沿った関節面の形成を目的とする。関節内へより多くの骨髄間葉系細胞を誘導するため,硬化した関節軟骨・軟骨下骨を切削し,海綿骨を露出する。形成された幼若な関節軟骨を成熟させるために,少なくとも9週以降段階的な荷重負荷をかけ始める。本術式を外傷性変形性足関節症5例に行い,疼痛の軽減と可動域の増加を認めた。創外固定器を用いた牽引関節形成術は,未解明な部分が多く残されているが,関節を温存したい末期の変形性関節症に対し,発展性のある術式である。
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