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特集 創外固定でなければできない治療
糖尿病性足病変(主にシャルコー関節)の創外固定を用いた治療
Treatment of diabetic foot(mainly Charcot neuroarthropathy)with Ilizarov external fixator
程原 誠
1
Makoto HODOHARA
1
1東京都立広尾病院,整形外科
キーワード:
External fixator(Ilizarov)
,
Charcot neuroarthropathy
,
Infection
Keyword:
External fixator(Ilizarov)
,
Charcot neuroarthropathy
,
Infection
pp.207-216
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000348
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要旨:近年,わが国の糖尿病患者数の増加に伴い,糖尿病性足病変も注目されるようになってきた。シャルコー関節はその中でも特に難治性である。治療目標は,安定した足で,アライメントが整っており,足底接地が可能で,荷重面に潰瘍がないことである。手術を行う場合は,開放創があっても脆弱な骨でも固定できること,固定後早期からの荷重が可能であることよりイリザロフ創外固定器は利点が多い。注意点としては,脆弱な骨に対してはワイヤーの本数を増やすなどで対応し,固定性を十分に上げることである。術後は,なるべく早期から歩行させる。経過中,オープンシャワーが可能である。抜去前はダイナマイゼーションののち,ロッドの固定を緩めて問題がないことを確認し,抜去する。糖尿病性壊疽に対する治療は血行再建術で異論はないところである。一方で大きな効果はないかもしれないが,低侵襲で骨穿孔術という方法も一部で行われている。
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