Japanese
English
臨床
超音波検査による軟部腫瘍内の血流および弾性の評価
Ultrasonographic evaluation of intratumoral vascularity and elasticity for diagnosis of soft tissue tumors
大鹿 周佐
1
,
柳澤 道朗
1
,
山内 良太
1
,
石橋 恭之
1
Shusa OHSHIKA
1
1弘前大学大学院医学研究科,整形外科学教室
キーワード:
Soft tissue tumor
,
Vascularity
,
Elasticity
Keyword:
Soft tissue tumor
,
Vascularity
,
Elasticity
pp.101-106
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000322
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要旨:超音波検査はイメージング技術の改良とともに整形外科領域における利用頻度が増している。今回われわれは,低流速の血流を検出可能なSuperb Microvascular Imaging(SMI)と,エラスト画像の新しい手法であるShear Wave Elastography(SWE)を用いて,軟部腫瘍内の血流と弾性を評価し,良悪性の鑑別における有用性を検討した。SMIで算出したvascularity index(VI)は,良性に比較して悪性で有意に高値であった(p=0.009)。またSWEで計測したmaximal shear velocity(MSV)は,良性に比較して悪性で有意に高値であった(p<0.001)。ROC曲線を用いた解析では,VIとMSVのAUCはそれぞれ0.78,0.88と高い値を示した。さらに,2つの評価を組み合わせることでAUCは0.94に上昇し,特異度が高まり診断精度が向上した。本研究において,新しい超音波技術を用いた血流と弾性の評価が,軟部腫瘍の良悪性鑑別に有用であることが示された。
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