症例
両側同時肘関節前方脱臼の1例
古川 隆浩
1
,
宮 秀俊
1
,
大島 隆司
1
,
圓尾 明弘
1
,
村津 裕嗣
1
1製鉄記念広畑病院,整形外科
キーワード:
Elbow joint
,
Anterior dislocation
,
Bilateral dislocation
Keyword:
Elbow joint
,
Anterior dislocation
,
Bilateral dislocation
pp.1427-1430
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000187
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両側同時肘関節前方脱臼の非常にまれな1 例を経験した。14 歳男児で鉄棒の大車輪にて受傷した。受傷当日に徒手整復を行い,翌日に合併した上腕骨内上顆骨折に対し観血的骨接合術を施行した。術後3 週間の外固定の後に可動域訓練を開始し,術後6 カ月で可動域制限や不安定性を認めなかった。本症例では,大車輪の練習のため,鉄棒と手関節を連結する練習器具を両手に使っていたことが両側同時脱臼の一因と考えられた。
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