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患者とのコミュニケーションは双方向性が大事
税田 和夫
1
1埼玉医科大学総合医療センター,整形外科
pp.833-833
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000060
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国際疼痛学会での定義では,痛みとは実質的,または潜在的な組織損傷に関連した不快な感覚,情動体験とされている。痛みは本人にしか分からないことであるから,患者にそれを正確に伝えてもらい,かつ我々がその情報を正確に受け取らないと正しい診断や治療を行うことは難しい。一方,多くの患者が,これを理解しない。医師にその経過を詳細に伝えることなく,痛みの解決を求める患者が少なくない。とにかく検査を希望する患者や,その検査結果が痛みの証明にならないことに憤慨する患者も少なくない。その結果,不満が残ったり,クレームを投書される事態が発生する。
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