総特集 血管外科疾患の治療と手術手技─消化器・一般外科医が知りたい他科の技と工夫
Ⅰ.大動脈瘤に対する手術 2)大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術─われわれの定型的手技から応用まで
森景 則保
1
1山口大学器官病態外科学血管外科
キーワード:
腹部大動脈瘤
,
ステントグラフト内挿術
,
EVAR
Keyword:
腹部大動脈瘤
,
ステントグラフト内挿術
,
EVAR
pp.1841-1851
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003623
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腹部大動脈瘤(abdominal aortic aneurysm;AAA)に対するステントグラフト内挿術(endovascular aneurysm repair;EVAR)は完全に標準術式となり,2016年以降は腹部大動脈瘤におけるEVARの割合は60%を超えている1)。低侵襲治療の利点,恩恵は言うまでもないが,遠隔期成績は人工血管置換術に劣る2)。闇雲にEVARを実施するのではなく,患者背景や長期成績を見据えた対応が求められる。長期成績を改善するための取り組みは重要であるが,それはより確実な初期成功を得ることが大前提となる。
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