Japanese
English
特集 中枢神経領域における紛らわしい画像所見
諸説あります,を超えて―特集にあたり
Beyond divided opinion:delusive appearances in the neuroradiology
森 墾
1
Harushi Mori
1
1東京大学大学院 放射線医学講座
1Department of Radiology Graduate School and Faculty of Medicine The University of Tokyo
キーワード:
見落とし
,
読み過ぎ
,
ヒューリスティクス
Keyword:
見落とし
,
読み過ぎ
,
ヒューリスティクス
pp.609-611
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000453
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テレビ報道や教育においてなんらかの仮説を述べる際に,ついつい保険を掛けて「諸説あります」と断定を避けてしまいがちである。しかし,これは言い換えると「知らんけど」と責任を回避しているに過ぎない1)。その仮説を受け取った方は「信じるか信じないかはあなた次第」などといわれて戸惑うばかりだろう。相手を説得/納得させるためには,結論claimを並べるだけではダメであり,そこに至る理由(根拠dataと論拠warrant)を述べなければならない。可能性が有るのか無いのか,蓋然性は高いのか低いのか判断ができなければ,結論としての価値を失う。では,論理が通ってさえいれば良いのかというと,そうは問屋が卸さない。
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