特集 高齢者診療における画像診断
画像診断による高齢者の骨評価
伊東 昌子
1
1長崎大学ダイバーシティ推進センター
キーワード:
脆弱性骨折
,
骨微細構造
,
骨ジオメトリー
Keyword:
脆弱性骨折
,
骨微細構造
,
骨ジオメトリー
pp.1781-1786
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000209
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加齢に伴い骨量の減少とともに,骨微細構造・骨粗大構造の劣化が起き,それにより骨脆弱化を引き起こし,軽微な外傷で発生する脆弱性骨折のリスクが高まる。脆弱性骨折が存在することは,次の骨折の発生リスクが高いことを意味し,骨折の連鎖の引き金となる。したがって,初発の骨折を捉えて骨粗鬆症の治療を開始する意味は大きく,多発性骨折に伴うQOL やADL 低下に問題を抱えた高齢者を作らないことは重要である。本章では,加齢に伴う骨構造の変化とそれによる骨脆弱性亢進,その評価法について述べる。
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