Japanese
English
症例報告
𦙾骨顆部insufficiency fractureの3例
Insufficiency Fractures of the Tibial Plateau : Three Case Reports
川﨑 展
1
,
田中 宏道
1
,
河野 公昭
1
,
竹田 智則
1
,
小林 靖幸
1
Makoto Kawasaki
1
1西日本病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nishinihon Hospital
キーワード:
insufficiency fracture
,
脆弱性骨折
,
tibial plateau
,
𦙾骨顆部
,
occult fracture
,
不顕性骨折
Keyword:
insufficiency fracture
,
脆弱性骨折
,
tibial plateau
,
𦙾骨顆部
,
occult fracture
,
不顕性骨折
pp.1075-1077
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903368
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抄録:近年,骨粗鬆症を起因とする骨折が増加しており,これを念頭に置いた的確な診断が必要である.今回,𦙾骨顆部に生じたinsufficiency fractureの3例を経験したので報告する.
症例は全例女性,年齢はそれぞれ72,78,83歳であった.全例明らかな外傷がなく,骨折は生理的外力で生じたと考えられた.初診時,𦙾骨顆部に圧痛を認めるも,X線像上明らかな骨折線は認められなかった.MRIで初めて骨折と診断した.3~4週の経過で骨折部にX線像上骨硬化像が出現した.免荷と安静にて3例とも元の歩行レベルに回復した.1例は経過中に膝内反変形を生じた.全例とも原発性骨粗鬆症の診断基準(日本骨代謝学会)を満たしていた.高齢者で誘因のない急激な膝痛の診断に際しては本症も念頭に置いた注意深い診察が必要である.
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