症例
肺内リンパ節腫大を契機に発見されたサルコイドーシスの1例
石山 みず穂
1
,
川井 恵一
1
,
俵原 真里
1
,
大久保 久子
1
,
上村 良一
1
,
北 俊之
2
,
太田 安彦
3
,
川島 篤弘
4
1金沢医療センター 放射線科
2同 内科
3同 呼吸器外科
4同 臨床検査・病理診断科
キーワード:
肺内リンパ節
,
サルコイドーシス
,
結節陰影
,
CT検診
Keyword:
肺内リンパ節
,
サルコイドーシス
,
結節陰影
,
CT検診
pp.979-983
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000062
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サルコイドーシスは原因不明の全身性肉芽腫性疾患で非乾酪性肉芽腫を特徴とする。わが国では健診での胸部X 線写真で両側肺門リンパ節腫脹(BHL)をはじめとした胸部異常陰影として無症状で発見される例が多い。時にびまん性粒状影,結節性陰影など肺野異常陰影としてみられる。一方,肺内リンパ節腫脹は喫煙男性で多く認められるが胸部X 線写真で発見される機会も少なくこれまでは臨床上問題となることは少なかった。最近は胸部CT スキャンの日常診療での普及に伴い偶発的に小結節病変として発見され,小型肺癌との鑑別が問題となっている。今回,健診の胸部X線写真で肺野結節影として認められ,サルコイドーシスによる肺内リンパ節病変であったまれな一例を経験したので報告する。
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