手術手技
McKeown食道切除・胸骨後胃管再建における縫合不全ゼロを目指した実践的吻合テクニック
荒木 達大
1
,
奥村 知之
1
,
三輪 武史
1
,
沼田 佳久
1
,
長森 正和
1
,
藤井 努
1
1富山大学学術研究部医学系消化器・腫瘍・総合外科
キーワード:
McKeown食道切除術
,
胸骨後胃管再建
,
縫合不全
Keyword:
McKeown食道切除術
,
胸骨後胃管再建
,
縫合不全
pp.495-502
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004913
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食道癌に対するMcKeown食道切除術は,多くの施設で広く採用されている術式であり,頸部・胸部・腹部の3領域でリンパ節郭清を行うことで根治性の向上を図る。再建は頸部で残食道と胃管を吻合することにより行われる。胃管再建における縫合不全(anastomotic leakage;AL)は,胃管先端の血流低下や周囲構造物による圧迫などを主因として依然高率に発生し,重要な課題となっている。McKeown食道切除術における頸部食道胃管吻合後のAL発生割合は6.6~13.64%と報告されており1, 2),発症例では入院期間の延長,術後補助化学療法の開始遅延,さらには長期予後の不良に直結する。ALに対して,吻合法の改良や再建経路の工夫,ICG蛍光法による血流評価などさまざまなアプローチがなされてきたが,依然として縫合不全を完全に予防することには至っていない3)。当科では胸骨後胃管再建に際し,食道胃吻合部を胸郭上口より尾側に配置する吻合法を採用している4)。本術式は,傾向スコアマッチング解析によりAL発生割合の低減効果が示唆されている4)。

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