特集 大腸外科手術におけるトラブルシューティング
Ⅲ.消化管縫合・吻合 4)縫合不全を防ぐDST吻合の工夫とトラブルシューティング
佐々木 和人
1
,
石原 聡一郎
1
1東京大学腫瘍外科
キーワード:
縫合不全
,
エアリークテスト
,
術中内視鏡検査
Keyword:
縫合不全
,
エアリークテスト
,
術中内視鏡検査
pp.1203-1210
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001788
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直腸手術において,縫合不全は重大な合併症の1つであり,全身状態の重篤化のみならず,局所再発率の増加や長期予後を悪化させることが知られている。直腸手術の一般的な再建法はDST(double stapling technique)吻合である。器械吻合の導入などにより安全な腸管再建が可能となってきているが,直腸手術における縫合不全の発生率は5~10%と報告され,消化器外科手術後の合併症のなかでも依然として高率である1)。
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