特集 大腸外科手術におけるトラブルシューティング
Ⅲ.消化管縫合・吻合 3)縫合不全を防ぐ端々三角吻合の工夫とトラブルシューティング
衛藤 謙
1
,
小菅 誠
1
,
友利 賢太
1
,
谷田部 沙織
1
,
大熊 誠尚
1
,
矢永 勝彦
1
1東京慈恵会医科大学外科学講座
キーワード:
三角吻合
,
耐圧能
,
縫合不全
Keyword:
三角吻合
,
耐圧能
,
縫合不全
pp.1197-1201
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001787
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消化管手術の大半は消化管再建を必要とし,その際の消化管吻合は非常に重要である。結腸切除後の腸管再建法にはこれまでいくつかの吻合法が考案されてきた。それらは手縫いと器械吻合に大別されるが,近年では術者の経験や手技の影響を受けにくく,簡便で時間のかからない器械吻合が主流となっている1)。1950年代後半にRavitchら2)が自動縫合器を導入し,その後,自動縫合器・吻合器の普及とともに,さまざまな器械吻合方法が行われてきた。なかでも結腸手術においては,口径差のある吻合腸管でも影響を受けにくく簡便な機能的端々吻合が世界的に広く用いられており,この成績についてこれまでに多くの報告がなされている3)。
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