特集 困難症例に対する消化器内視鏡外科手術(小腸・大腸)
腹部手術歴を有する腸閉塞症例に対する緊急腹腔鏡手術と開腹移行
山田 岳史
1
,
上原 圭
1
,
松田 明久
1
,
吉田 寛
1
1日本医科大学消化器外科
キーワード:
腸閉塞
,
緊急手術
,
絞扼性腸閉塞
Keyword:
腸閉塞
,
緊急手術
,
絞扼性腸閉塞
pp.1933-1937
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004752
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腸閉塞は,国内外を問わず最も頻繁に緊急手術が行われる疾患の1つである1)。なかでも腸閉塞関連手術は消化器外科領域における中心的な手技であり,米国の全国データ解析では,わずか7種類の消+化器外科緊急手術が全体の約80%の手術件数,死亡,合併症,医療費を占め,そのなかには小腸切除や癒着剥離といった腸閉塞関連手術が含まれることが示されている2)。したがって,腸閉塞に対する外科的治療戦略の最適化は,個々の患者の予後改善のみならず,医療経済や社会的観点からもきわめて重要な課題である。

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