Japanese
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特集 消化器良性疾患に対する外科治療update
II. 下部消化管
4.消化管緊急手術(急性虫垂炎および絞扼性腸閉塞)における腹腔鏡手術の適応と限界
Indications and limitations of laparoscopic surgery for gastrointestinal emergencies
多賀谷 信美
1
N. Tagaya
1
1板橋中央総合病院消化器病センター外科
キーワード:
消化管緊急手術
,
腹腔鏡下手術
,
急性虫垂炎
,
絞扼性腸閉塞
Keyword:
消化管緊急手術
,
腹腔鏡下手術
,
急性虫垂炎
,
絞扼性腸閉塞
pp.339-345
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_339
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消化管緊急手術として高頻度の急性虫垂炎と絞扼性腸閉塞に対する腹腔鏡手術の選択過程を示す.急性虫垂炎の治療方針決定には,炎症の程度,患者の全身状態と治療希望を考慮のうえ,緊急手術体制の整備が必要である.絞扼性腸閉塞は腸管の血流障害を伴い,診断・治療の遅れが生命にかかわるため,早期診断を行うことで腸管切除を回避し良好な予後を提供できる.腹腔鏡手術の適応と限界のバランスを考慮した治療をめざさなければならない.
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