特集1 腸閉塞・イレウスの画像診断ガイドブック
腸閉塞の開腹所見と治療
山田 岳史
1
,
松田 明久
1
,
吉田 寛
1
1日本医科大学 消化器外科
キーワード:
絞扼性腸閉塞(bowel strangulation)
,
腹腔鏡手術(laparoscopic surgery)
Keyword:
絞扼性腸閉塞(bowel strangulation)
,
腹腔鏡手術(laparoscopic surgery)
pp.1394-1403
発行日 2022年12月26日
Published Date 2022/12/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001111
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腸閉塞は急性腹症の主たる原因の1つである。絞扼性腸閉塞と診断されれば可及的速やかな手術が必要であるが,単純性腸閉塞であっても保存的治療期間が長い症例では術後合併症が多いため,1週間を目途に手術の必要性を判断する必要がある。造影CTで造影効果が失われている腸管を認めれば,絞扼性腸閉塞である可能性が高いが,造影効果が保たれている絞扼性腸閉塞もあることに注意が必要である。腸管壁の肥厚と,腸間膜浮腫は絞扼性腸閉塞のほとんどの症例でみられる注目すべき所見である。
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