手術手技
腹腔鏡下スリーブ状胃切除における後胃動脈間膜をメルクマールにした胃穹窿部授動方法
井上 健太郎
1
,
小塚 雅也
1
,
橋本 祐希
1
,
國府田 華子
1
,
山本 宣之
1
,
山﨑 誠
1
1関西医科大学上部消化管外科学講座
キーワード:
減量・代謝改善手術
,
後胃動脈
,
胃間膜
Keyword:
減量・代謝改善手術
,
後胃動脈
,
胃間膜
pp.1311-1315
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004554
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腹腔鏡下スリーブ状胃切除は減量・代謝改善手術として広く行われているが,穹窿部の授動において短胃動静脈の最上極枝を損傷し,大出血を招くことがある。高度肥満患者では,内臓脂肪が多く,視野展開が困難なため,不適切な穹窿部授動が出血の要因となる1)。一度,出血すると止血が難しく,短胃動静脈最上極枝の切離は本術式の難関の1つである。われわれは,後胃動脈間膜をメルクマールに穹窿部を授動することで,短胃動静脈最上極枝を安全に切離する方法を考案したので報告する。

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