Ⅱ．各論（手術手技） 6）傍大動脈リンパ節転移再発に対する手術

大腸癌の大動脈周囲リンパ節転移（paraaortic lymph node metastasis；PALNM）の頻度はおよそ2％と報告されており，比較的まれな病態である1）。一般的にはsystemic diseaseと考えられており，他臓器転移を伴う場合もみられる。再発例についていえば，大腸癌治療ガイドラインには，「原発巣治癒切除後のリンパ節再発は，全身性疾患の一環として出現しているとみなし，全身薬物療法を実施する」と記載がある2）。