特集 直腸癌局所再発に対する治療戦略と手術
◎コラム 粒子線施設へのコンサルトのタイミング
瀧山 博年
1
,
山口 有輝子
1
,
山田 滋
1
1量子科学技術研究開発機構QST病院
pp.915-915
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004457
- 有料閲覧
- 文献概要
しばしば寄せられる声として,どのタイミングで粒子線施設にコンサルトしたらよいかの判断が難しいという問題がある。粒子線施設が大学などに併設されている場合はともかく,単科施設として稼働しているところも多いため,コンサルトのために患者を院外に紹介するハードルが高いという指摘をいただくこともある。一方で,たとえば化学療法実施中であって,最も再発病巣が小さいときであれば粒子線治療が行えたが,その後も化学療法を継続して奏効しなくなり,増大してからコンサルトとなり,残念ながら治療不可となってしまうケースにもしばしば遭遇することから,早期からの併診にはメリットが多いのではと感じている。
Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.