特集 消化器・一般外科における手術教育の進化と手術手技の継承
Ⅱ 消化器・一般外科における手術手技の継承 6 大腸・肛門 2 結腸癌に対する開腹手術
髙見澤 康之
1
,
金光 幸秀
1
,
加藤 岳晴
1
,
永田 洋士
1
,
森谷 弘乃介
1
,
塚本 俊輔
1
1国立がん研究センター中央病院大腸外科
キーワード:
開腹手術
,
結腸癌
,
結腸癌手術
Keyword:
開腹手術
,
結腸癌
,
結腸癌手術
pp.657-667
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004376
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結腸癌手術では,腫瘍およびリンパ節が含まれる結腸間膜を遺残なく切除することが重要である1-3)。大腸癌手術は低侵襲化が進み,近年では結腸癌手術における開腹手術の割合は減っているが,他臓器浸潤例など開腹での切除が必要となるケースは変わらず存在する。また,低侵襲手術においても高度癒着症例や肥満症例で開腹移行が必要となるケースが一定の頻度で存在することも知られている4, 5)。開腹手術を行う機会は減っているが,開腹手術が必要となる際に手術の質を下げることなく癌の手術が行えるよう,消化器外科医は開腹手術手技を基本手技として身につけておかなくてはならない。

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