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特集 保存版!臓器脱の診断と治療
II. 各論
6.直腸脱に対するventral rectopexyの適応と手術手技
Indication and surgical procedure of ventral rectopexy for external rectal prolapse
角田 明良
1
A. Tsunoda
1
1亀田総合病院消化器外科
キーワード:
直腸脱
,
腹腔鏡下腹側直腸固定術
,
長期予後
Keyword:
直腸脱
,
腹腔鏡下腹側直腸固定術
,
長期予後
pp.1036-1041
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1036
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Laparoscopic ventral rectopexyは,直腸の固定が下部直腸腹側と仙骨岬角の間でメッシュにより縫合固定される自律神経完全温存術である.適応は,骨盤内に顕著な癒着がなく,妊孕性のある患者を除いた直腸脱である.手技で重要な点は,直腸腟中隔を尾側に骨盤底まで剝離することと,子宮脱・腟脱・小腸瘤の予防・治療のために,腟壁とメッシュを吸収糸で追加固定することである.本法は合併症が少なく,入院期間が短く,排便機能が改善する理想的な手術である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020