特集 消化管ストーマ造設術の基本手技と合併症対応
ハルトマンリバーサル(開腹および腹腔鏡)
鏡 哲
1
,
船橋 公彦
1
,
吉田 公彦
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
キーワード:
Hartmann手術
,
人工肛門閉鎖
,
腸吻合術
Keyword:
Hartmann手術
,
人工肛門閉鎖
,
腸吻合術
pp.1043-1049
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003937
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Hartmann手術は,Hartmannらにより病変部腸管を切除後に腸管を吻合せず,口側切離断端の腸管を体外に引き出して単孔でストーマを造設する術式として1921年に報告された1)。一般に,Hartmann手術は閉塞性大腸癌や大腸穿孔に伴う腹膜炎例などの緊急手術や,多くの併存疾患を抱え縫合不全のリスクが高い患者に対して選択されることが多い術式である。Hartmann手術が施行された患者のなかには術後病態が安定したあとにストーマを閉鎖することがあり,Hartmann reversal(以下,HR)と呼ばれる。
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