手術症例報告
腸回転異常症を伴う横行結腸癌に対して腹腔鏡下横行結腸切除術を施行した1例
柳原 貫太郎
1
,
福岡 達成
1
,
北山 紀州
1
,
笠島 裕明
1
,
渋谷 雅常
1
,
前田 清
1
1大阪公立大学消化器外科
キーワード:
腸回転異常症
,
術中腹腔内超音波
,
横行結腸癌
Keyword:
腸回転異常症
,
術中腹腔内超音波
,
横行結腸癌
pp.995-1000
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003907
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腸回転異常症は1万出生に1例程度と比較的まれな疾患とされている1)。これらのうち,ほとんどが新生児期から乳児期にかけて嘔吐などの症状で発見されるが,無症状で経過し,成人期に診断される報告例も散見され,正確な有病率は不明である。CT colonographyを用いたスクリーニングによる近年の報告では0.17%と報告されている2)。今回,われわれは腸回転異常症を伴う横行結腸癌に対する腹腔鏡下横行結腸切除術を経験したので,ここに報告する。
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