特集 必携 ロボット支援下消化器外科手術―基本手技とトラブルシューティング
Ⅱ.上部消化管領域 1)ロボット支援下食道切除術
川久保 博文
1
,
竹内 優志
1
,
松田 諭
1
,
北川 雄光
1
1慶應義塾大学医学部一般・消化器外科
キーワード:
ロボット支援下食道切除術
,
食道癌
,
da VinciⓇ XiTM
Keyword:
ロボット支援下食道切除術
,
食道癌
,
da VinciⓇ XiTM
pp.1113-1121
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003412
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ロボット支援下食道切除術(robot-assisted minimally invasive esophagectomy;RAMIE)は2012年にSudaら1)により有用性が報告され,自費診療として限られた施設で施行されてきたが,2018年10月に保険収載されたことにより,現在ではhigh volume centerを中心に導入されてきている。da VinciⓇ XiTM Surgical Systemは,鉗子の関節機能によって臓器を圧排することなく,任意の部位へのアプローチが可能である。また,三次元ハイビジョンカメラによる鮮明な画像と拡大視による良好な視野,motion scale,手振れ防止機能により正確で精緻な手術が可能である。また,従来型のSiTMと違い,鉗子の干渉が少なくなった。われわれは2018年6月に第1例を施行し,約20例で手技を定形化し,それ以降は同様の手術手技,手順,デバイスを使用して施行している。
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