特集 困難症例に対する消化器内視鏡外科手術(食道・胃)
胸管合併切除を伴う胸腔鏡 / ロボット支援食道切除術
松田 諭
1
,
竹内 優志
1
,
川久保 博文
1
,
北川 雄光
1
1慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)
キーワード:
食道癌
,
ロボット支援手術
,
胸管
Keyword:
食道癌
,
ロボット支援手術
,
胸管
pp.1757-1761
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004706
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食道切除術における胸管合併切除は,開胸手術時代には標準術式であった。しかし,胸腔鏡手術が普及するとともに,徐々に温存術式が一般化し,現在では国内多くの施設において胸管温存が標準治療となっている。しかし,とくに奇静脈弓付近では胸管は食道に近接して走行することから,根治性を維持するために時に合併切除を行うことが求められる。また,胸管切除において,胸管のみを切除するのか,そのさらに左側に位置する交感神経を含むいわゆる血管鞘を合併切除するかに応じて,左反回神経周囲リンパ節郭清にも影響が及ぶこととなる。本稿では,胸管合併切除を伴う縦隔リンパ節郭清について,左反回神経周囲リンパ節郭清を含めて,利点と留意点を述べる。

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