特集 必携 消化器・一般外科医のための外科解剖アトラス
Ⅱ 肝胆膵 7 肝門部領域胆管癌手術に必要な局所解剖
夏目 誠治
1
,
浅野 智成
1
,
奥野 正隆
1
,
清水 泰博
1
1愛知県がんセンター消化器外科部
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
局所解剖
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
局所解剖
pp.515-524
発行日 2024年3月31日
Published Date 2024/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003807
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肝門部領域胆管癌の局所解剖は,胆管,門脈,肝動脈においてそれぞれnormal variationが多数存在する。代表的な破格として,右後区域胆管の北回り(supra portal) / 南回り(infra portal),右後区域肝動脈の北回り / 南回りなどが挙げられる。各脈管の破格 / 変異を組み合わせると,それぞれの症例ごとに無数の(と言っても過言でない)パターンが存在する。まったく同一の局所解剖は存在しない。本術式を執刀する際は,術前にMDCT(multi detector-row computed tomography)のダイナミック画像を穴が開くほど詳細に読影し,自分なりに緻密なシェーマを作成することが必須である。
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