特集 必携 消化器・一般外科医のための外科解剖アトラス
Ⅱ 肝胆膵 8 膵頭十二指腸切除に必要な局所解剖
早﨑 碧泉
1
,
村田 泰洋
1
,
種村 彰洋
1
,
栗山 直久
1
,
岸和田 昌之
1
,
水野 修吾
1
1三重大学肝胆膵・移植外科
キーワード:
膵頭十二指腸切除
,
膵頭部アーケード
,
空腸静脈
Keyword:
膵頭十二指腸切除
,
膵頭部アーケード
,
空腸静脈
pp.525-533
発行日 2024年3月31日
Published Date 2024/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003808
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膵頭十二指腸切除術は膵頭部癌や胆道癌などの悪性腫瘍,囊胞性膵疾患のような低・境界型悪性腫瘍に対する疾患に対する標準術式であるが,疾患の占居部位や伸展範囲により,膵および胆管切離ライン,リンパ節郭清の有無や範囲,動脈・門脈・他臓器の合併切除の有無などは症例ごとに異なる。さらに,解剖学的にバリエーションに富んだ領域であり,これらを総合して検討したうえで手術に臨む必要がある。必要な局所解剖は,おおよそ膵ダイナミックCTにて術前に把握可能であるが,胆管や小さい脈管に関しては同定できない場合も多く,胆管については必要に応じてMRCPを追加する。
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