手術手技
左腎筋膜前葉の筋膜剥離を先行させた噴門周囲・左胃動脈周囲郭清手技
藤原 尚志
1
,
小郷 泰一
1
,
春木 茂男
1
,
川田 研郎
1
,
徳永 正則
1
,
絹笠 祐介
1
1東京医科歯科大学消化管外科学分野
キーワード:
外科解剖
,
膵上縁郭清
,
食道裂孔
Keyword:
外科解剖
,
膵上縁郭清
,
食道裂孔
pp.227-233
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003723
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近年,増加傾向にあると言われる食道胃接合部癌,また胸部食道癌の腹部リンパ節転移においてはNo.2リンパ節および左胃動脈周囲のリンパ節転移頻度が相対的に高いことが知られている。既報におけるNo.1およびNo.2リンパ節の転移頻度は,T2 / T3の上部胃癌で24.8% / 13.4%1)であるのに対して食道胃接合部癌で35.2% / 27.1%2),胸部下部食道癌で30.6% / 33.3%3),であり,No.2の転移頻度が比較的高い。したがって,これらの癌腫では,通常の胃癌手術以上に噴門部左側の郭清が重要であると考えられる。
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