特集 内視鏡下消化管手術における手術デバイスの使い方─腹腔鏡・胸腔鏡手術からロボット支援手術まで
Ⅰ.剝離・切離デバイスの適切な選択とその上手な使い方 4)ロボット支援胃癌手術
木下 敬弘
1
,
由良 昌大
1
,
佐野 淳一
1
,
望月 清孝
1
1国立がん研究センター東病院胃外科
キーワード:
ロボット支援手術
,
胃癌手術
,
エネルギーデバイス
Keyword:
ロボット支援手術
,
胃癌手術
,
エネルギーデバイス
pp.1713-1720
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003584
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胃癌に対するロボット支援胃切除は,2018年4月に保険収載となり,さらに2022年4月の保険改定では従来の腹腔鏡手術よりも高い保険点数が設定された。これらを機に多くの施設がロボット支援手術を導入し,国内への普及が進んでいる。学会が提唱する術者基準も緩和される傾向にあり,今後は若手外科医にとってもマスターすべき手技となる可能性が高い。ロボット支援手術の長所は,関節機能をもった鉗子,手振れ制御機能,静止した高解像度3D画像などであり,これらがより正確な組織の剥離・切離を可能とすると考えられている。
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