特集 内視鏡下消化管手術における手術デバイスの使い方─腹腔鏡・胸腔鏡手術からロボット支援手術まで
Ⅱ.再建デバイスの適切な選択とその上手な使い方 6)ロボット支援大腸癌手術
芥田 壮平
1
,
絹笠 祐介
1
1東京医科歯科大学消化管外科学分野
キーワード:
ロボット支援手術
,
大腸癌手術
,
再建
Keyword:
ロボット支援手術
,
大腸癌手術
,
再建
pp.1785-1793
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003592
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大腸癌手術において,TME(total mesorectal excision),CME(complete mesocolic excision)の概念のもと,遺残なく腫瘍を切除することは重要である1, 2)。また,それと同等に再建に対しても重きを置くべきである。適切な再建を行うことは術後の回復とQOL(quality of life)に寄与するだけでなく,縫合不全により術後薬物療法の導入が遅れることもあり,腫瘍学的な根治性にも影響を与える。適切な再建とは,縫合不全や吻合部狭窄,内ヘルニアなどの再建部位の合併症が生じないよう細心の注意を払い施行したものである。再建の中核を担うのは吻合であるが,術前の腸管処置,間膜処理と腸管切離,diverting stomaなど,多くの要素が再建成績に影響を与える。
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