特集 必携 ロボット支援下消化器外科手術―基本手技とトラブルシューティング
Ⅱ.上部消化管領域 4)ロボット支援下胃全摘術
木下 敬弘
1
,
由良 昌大
1
,
吉田 弥正
1
,
佐野 淳一
1
,
望月 清孝
1
1国立がん研究センター東病院胃外科
キーワード:
ロボット支援下胃癌手術
,
胃全摘
,
脾門郭清
Keyword:
ロボット支援下胃癌手術
,
胃全摘
,
脾門郭清
pp.1135-1142
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003415
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ロボット支援下胃全摘術(robotic total gastrectomy;RTG)はロボット支援下幽門側胃切除術(robotic distal gastrectomy;RDG)D2郭清の手技が安定したのちに導入される術式である。RDG・D2郭清にプラスして必要となる操作は,①食道裂孔周囲の郭清(No.2含む),②脾動脈遠位側~胃脾間膜・脾門周囲の郭清,③食道空腸再建である。胃全摘は食道裂孔周囲や左横隔膜下の奥深い視野における複雑な操作が必要となる,そのため,関節機能や手振れ制御機能といったロボット支援手術のメリットがより活かされる術式といえる。
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