手術手技
下右肝静脈を温存した右肝静脈切離を伴う肝前区域+S7切除術
志智 俊介
1
,
折茂 達也
1
,
武冨 紹信
1
1北海道大学大学院医学研究院消化器外科学教室Ⅰ
キーワード:
肝切除
,
大型肝細胞癌
,
3D画像解析
Keyword:
肝切除
,
大型肝細胞癌
,
3D画像解析
pp.1663-1666
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003553
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肝前区域を中心とした大型腫瘍に対する切除において右肝静脈(right hepatic vein;RHV)の切除が必要な場合,通常は肝右葉切除術が選択される。しかし,肝予備能や残肝容量の関係で肝右葉切除が困難な場合がある。そのような症例の場合,肝予備能が許せば通常は門脈塞栓術後の肝右葉切除が適応されるが,下右肝静脈(inferior right hepatic vein;IRHV)が発達する症例では,IRHVの灌流領域を温存する肝前区域+S7切除も選択肢となり得る。肝前区域+S7切除術について実際の症例を提示し,概説する。
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