特集 ラパコレを再考する―腹腔鏡下胆嚢摘出術をマスターするために
非定型的腹腔鏡下胆囊摘出術─Bailout procedure
梅澤 昭子
1
,
春田 英律
1
,
上野 知尭
1
1四谷メディカルキューブきずの小さな手術センター外科・内視鏡外科
キーワード:
胆囊亜全摘術
,
fundus first technique
,
回避手術
Keyword:
胆囊亜全摘術
,
fundus first technique
,
回避手術
pp.1495-1503
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003508
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腹腔鏡下胆囊摘出術(laparoscopic cholecystectomy;LapC)は,腹腔鏡手術のなかでも基本の手技と位置付けられる一方で,炎症性変化や解剖学的な破格により手技の完遂が困難な症例も少なくない。LapCでは胆管損傷を回避するため,CVS(critical view of safety),至適剝離層(ss-inner;ss-i)などが啓蒙されてきた1)。しかし,胆囊炎に伴って炎症性変化が進行すると,組織は線維化瘢痕化によって剝離層が失われ,手技の完遂が困難になる。
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