特集 ラパコレを再考する―腹腔鏡下胆嚢摘出術をマスターするために
腹腔鏡下胆囊摘出術における術中イメージング
江口 真平
1
,
山本 匠
1
,
宮下 正寛
1
,
上西 崇弘
1
,
石沢 武彰
2
1藤井会 石切生喜病院外科
2大阪公立大学肝胆膵外科
キーワード:
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
術中胆道造影
,
胆道損傷
Keyword:
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
術中胆道造影
,
胆道損傷
pp.1457-1462
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003503
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内視鏡外科手術手技の進歩に伴い,高度炎症を伴う胆嚢炎や総胆管結石合併症例などでも腹腔鏡下胆嚢摘出術が選択されるようになった。しかし,それらの症例では胆嚢周囲の解剖学的位置関係の同定が困難な場合も多く,胆道損傷を含めた合併症の報告も散見される1)。胆嚢管と誤認して総胆管や総肝管を切断してしまい,損傷を修復したとしても術後胆管狭窄をきたした場合には患者に繰り返す胆管炎などの苦痛を強いることもある2)。そこで,安全に手術を完遂するために術中胆道造影は解剖学的位置関係の把握に加え,術中胆管損傷の回避に有用とされている。われわれの経験をもとに術中イメージについて述べる。
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