特集 必携 ロボット支援下消化器外科手術―基本手技とトラブルシューティング
Ⅳ.肝胆膵領域 2)ロボット支援下先天性胆道拡張症手術
高木 弘誠
1
,
楳田 祐三
1
,
藤 智和
1
,
安井 和也
1
,
藤原 俊義
1
,
八木 孝仁
1
1岡山大学消化器外科学
キーワード:
ロボット支援下先天性胆道拡張症手術
Keyword:
ロボット支援下先天性胆道拡張症手術
pp.1231-1238
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003425
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先天性胆道拡張症手術に対する低侵襲手術は,わが国では2016年4月に腹腔鏡手術,2022年4月にロボット支援手術が保険収載された。従来の開腹手術に比べ,腹腔鏡手術の有効性は報告されているが1,2),腹腔鏡手術では鉗子の可動域制限が常に問題となり,膵内胆管の完全切除と緻密な胆道再建をいかに行うかが課題となる。一方,多関節機能と手振れ防止機能を有するロボット支援手術は,腹腔鏡手術の課題を克服できる可能性はあるが,安全な導入と普及には術式の定型化とロボット支援手術自体のトレーニングが急務である。
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