坂の上のラパ肝・胆・膵【新連載】
腹腔鏡下肝切除の基礎—肝授動・肝実質切離・出血制御と止血
大目 祐介
1
,
本田 五郎
1
Yusuke OME
1
,
Goro HONDA
1
1新東京病院 消化器外科
pp.88-100
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212816
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不忍通り沿いの動坂下には田端駅と西日暮里駅のどちらからも徒歩で10分.そこから動坂を見上げると,その上に四角い大きな建物,14階建ての都立駒込病院1号館がそびえ立っている.通院する患者さんと職員の多くがJR山手線の田端駅からやって来て,バス,車,自転車,徒歩で長さ200 mほどのこの動坂をのぼる.2006年から繰り返しこの坂をのぼり,年月が経ち,その間に急速に発展した腹腔鏡下肝胆膵手術は標準手技といえるレベルに達した.2018年10月に移った今の職場,新東京病院は千葉県松戸市和名ヶ谷にある.住所は和名ヶ谷だが,病院は谷の北側の見晴らしの良い丘陵の上に立っており,やはりJR松戸駅から坂をのぼる.ここではほぼ完成された標準手技を駆使して,診療だけでなく後進の指導にも取り組んでいる.われわれの目の前にいる患者さんだけでなく,日本中の患者さんが安全な手術を受けられるために何かをしたいと思いながら.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2023年1月末まで)。
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