特集 こだわりの体腔内縫合・吻合術
Ⅲ.大腸外科 3)腹腔鏡下 / ロボット支援下横行結腸切除後の体腔内吻合
外岡 亨
1
,
早田 浩明
1
,
桑山 直樹
1
,
黒崎 剛史
1
,
鍋谷 圭宏
1
,
高山 亘
1
1千葉県がんセンター食道・胃腸外科
キーワード:
横行結腸
,
体腔内吻合
,
腹腔鏡下 / ロボット支援下
Keyword:
横行結腸
,
体腔内吻合
,
腹腔鏡下 / ロボット支援下
pp.217-225
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003160
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横行結腸癌に対する腹腔鏡 / ロボット支援手術は複数の因子から定型化および成績の安定化が困難な領域の手術の1つである。まず,絶対症例数が少ないため,実際に手術症例として経験する機会が乏しくlearning curveが得られにくい。また,横行結腸は処理すべき脈管のバラエティーに富み,破格が多いため,豊富な破格の存在の認識,術前画像に基づくシミュレーションや術中の慎重な操作が求められる。さらには,損傷を避けなければならない重要臓器である膵臓,脾臓などが近接しているため,術前画像による位置関係の把握,術中の愛護的操作が要求される。そのため,過去の多くの外科系臨床試験にて横行結腸領域の癌は対象として含まれてこなかった。
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