特集 最先端の画像支援技術を用いた肝胆膵外科手術
肝門部領域胆管癌の術前シミュレーションにおける3D画像解析の有用性
青木 修一
1
,
中川 圭
1
,
伊関 雅裕
1
,
森川 孝則
1
,
海野 倫明
1
1東北大学大学院消化器外科
キーワード:
3D画像解析
,
術前シミュレーション
,
肝門部領域胆管癌
Keyword:
3D画像解析
,
術前シミュレーション
,
肝門部領域胆管癌
pp.1707-1713
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003009
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肝門部領域胆管癌はR0手術が治癒を期待できる唯一の治療法である。R0切除を安全に施行するには,術前の正確な解剖把握と進展度診断は必須である。局所進行肝門部領域胆管癌に対しては,血管合併切除を併施した肝片葉・尾状葉切除の安全性および良好な予後が報告され1-3),また,化学療法後のconversion手術の有効性を示す報告も蓄積されている4-6)。適切な症例選択により拡大手術の恩恵を受ける症例は必ず存在し,その際に,手術の安全性および確実性において術者に課される責務は大きい。肝門部や肝内の脈管解剖の把握は,術中のresectabiltyの判断や血管合併切除の判断,血管グラフトの選択などすべての手術手順の基本である。
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