特集 最先端の画像支援技術を用いた肝胆膵外科手術
3Dシミュレーション・ナビゲーションを利用した転移性肝癌手術
加藤 透
1
,
永山 稔
1
,
今村 将史
1
,
木村 康利
1
,
原田 耕平
2
,
竹政 伊知朗
1
1札幌医科大学消化器・総合,乳腺・内分泌外科
2札幌医科大学附属病院放射線部
キーワード:
転移性肝癌
,
3Dシミュレーション・ナビゲーション手術
,
ICG
Keyword:
転移性肝癌
,
3Dシミュレーション・ナビゲーション手術
,
ICG
pp.1699-1706
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003008
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転移性肝癌に対する治療方針はその原発巣によって異なる。日常臨床で最も肝切除症例を経験することが多い大腸癌肝転移では,『大腸癌治療ガイドライン 医師用2022年版』において,根治切除が可能であれば肝切除の実施が推奨されており,肝切除は根治を期待できる唯一の治療法である1)。実質臓器である肝臓では,術前の切除可能性診断において,造影CT撮像による予測肝切除容量の推定は不可欠であり,さらに腫瘍の局在とGlisson・肝静脈との関係を3Dシミュレーションにより詳細に把握しておくことが安全な肝切除を実施するうえできわめて重要である。
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