特集 胃癌・食道癌に対するロボット支援手術─A to Z
4.Leading instituteにおけるロボット支援下胃癌手術の実際 1)藤田医科大学方式
中内 雅也
1
,
芹澤 朗子
2
,
田中 毅
2
,
柴崎 晋
2
,
宇山 一朗
3
,
須田 康一
4
1藤田医科大学先端ロボット・内視鏡手術学講座
2藤田医科大学総合消化器外科
3藤田医科大学先端ロボット・内視鏡手術学講座/同 先端外科治療開発共同研究講座
4藤田医科大学総合消化器外科/同 高度情報医療外科学共同研究講座
キーワード:
da Vinci Surgical System
,
ダブルバイポーラ法
,
outermost layer
Keyword:
da Vinci Surgical System
,
ダブルバイポーラ法
,
outermost layer
pp.1405-1414
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002925
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胃癌に対するロボット支援手術は2003年Hashizumeらによって初めて報告された1)。当院では2009年よりda Vinci® Surgical System(以下,DVSS)を導入し,それまで確立してきた腹腔鏡胃癌手術の限界点である可動域制限や手振れを克服することを期待して,臨床研究形式で症例を積み重ねてきた。また,2016年から当科が中心となって施行してきた先進医療B「内視鏡下手術用ロボットを用いた腹腔鏡下胃切除術」臨床研究(UMIN000015388)でロボット支援下胃切除術(robotic gastrectomy;RG)は従来の腹腔鏡下胃切除術(laparoscopic gastrectomy;LG)に比較して術後合併症を半減させるという臨床的有用性が示されたこともあり,2018年4月にRGは保険収載されることになった2)。それ以降,RGはわが国で急速に広まり,当科でも2021年は胃癌手術症例の約95%をロボット支援下に行った(図1)。
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