特集 胃癌・食道癌に対するロボット支援手術─A to Z
3.安全に導入するためのステップ─遵守すべき諸規則と初例実施までのプロセスの実際
田中 求
1
,
西 知彦
2
,
関 博章
2
,
松本 秀年
2
1NTT東日本関東病院外科/けいゆう病院外科
2けいゆう病院外科
キーワード:
胃癌
,
食道癌
,
ロボット支援手術
Keyword:
胃癌
,
食道癌
,
ロボット支援手術
pp.1393-1404
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002924
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わが国のロボット支援手術(以下,ロボット手術)実施件数は増加傾向である。2022年4月からは保険診療の要件が緩和され,個人のロボット手術執刀経験数(胃癌手術:10例,食道癌手術:5例)が,撤廃された。ロボット支援下胃切除術(幽門側,噴門側,全摘)については診療報酬も加算され,これからますます上部消化管外科領域のロボット手術導入施設が増加すると予測される。一方で,ロボット手術を立ち上げるにはさまざまなハードルがあり,関連諸学会の指針や保険診療の要件を正しく理解し,施設内の安全管理や医療倫理に関する諸規則を遵守して,関係各所の協力を得ながら導入する必要がある1)。
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