特集 胃癌・食道癌に対するロボット支援手術─A to Z
5.Leading instituteにおけるロボット支援下食道癌手術の実際 4)神戸大学方式
押切 太郎
1
,
後藤 裕信
1
,
加藤 喬
1
,
掛地 吉弘
1
1神戸大学大学院医学研究科外科学講座食道胃腸外科学分野
キーワード:
ロボット支援手術
,
食道切除
,
縦隔郭清
Keyword:
ロボット支援手術
,
食道切除
,
縦隔郭清
pp.1475-1488
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002932
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NCD(National Clinical Database)登録データによれば,わが国の食道癌に対する食道切除において,MIE(minimally invasive esophagectomy)は約7割の症例に対して行われており,今後ますます増加の一途をたどると推測される1)。2018年からはロボット支援下食道切除も保険収載され,MIEのなかでもとりわけロボット支援手術の割合は増えるものと考えられる。しかし,ロボット支援下食道切除の有用性に関しては,開胸手術との比較における短期成績の有用性に関する報告はあるものの2),conventional MIEとの比較に関してはcontroversialであり3,4),黎明期にあるといえる。ロボット支援手術では各外科医間の技術格差は理論上均一化されるため,明確な手術コンセプトをもっているか否かで手術の質が大きく左右される。
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