特集 胃癌・食道癌に対するロボット支援手術─A to Z
4.Leading instituteにおけるロボット支援下胃癌手術の実際 4)大阪国際がんセンター方式─Duet surgery
大森 健
1
,
原 尚志
1
,
山本 昌明
1
,
新野 直樹
1
,
宮田 博志
1
1大阪国際がんセンター消化器外科(胃外科)
キーワード:
ロボット支援下胃癌手術
,
ダヴィンチ
,
Duet surgery
Keyword:
ロボット支援下胃癌手術
,
ダヴィンチ
,
Duet surgery
pp.1437-1445
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002928
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腹腔鏡やロボットによる胃切除術を含む低侵襲手術は,胃癌治療へのアプローチ法の1つとして挙げられる。腹腔鏡手術の導入により,開腹手術に比べて出血が少なく,回復が早く,痛みが少なく,術後の入院期間が短いという点で胃癌手術は著しく改善され,長期成績も同等である。しかし,腹腔鏡手術には,可動域の制限,器具の軸の制限,柄の長い器具による手の震えの増幅,不便な手術体位など,大きな欠点がある。これらの制限のため,腹腔鏡下胃切除術の手術時間は開腹胃切除術よりも著しく長いと報告されている。さらに,腹腔鏡手術では,主に上記の制限や腹腔鏡鉗子による術中の膵臓損傷により,吻合部漏れや膵臓瘻などの術後合併症が高率に起こるという研究報告もある。
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