特集 胃癌・食道癌に対するロボット支援手術─A to Z
2.診療報酬の観点からみたロボット支援手術─上部消化管(胃癌・食道癌)領域を中心に
岩中 督
1
,
隈丸 拓
2
1埼玉県立病院機構理事長/外科系学会社会保険委員会連合会長
2東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座
キーワード:
ロボット支援手術
,
診療報酬改定
,
医療技術評価分科会
Keyword:
ロボット支援手術
,
診療報酬改定
,
医療技術評価分科会
pp.1385-1391
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002923
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ロボット支援手術は,2012年診療報酬改定で初めて前立腺癌に対する技術が保険収載され,その後,2016年には腎癌(部分切除のみ)に対しても承認されたが,これら2術式は,先進医療での評価をもとに保険収載されている。一方,2018年に消化器外科領域,心臓血管外科領域,呼吸器外科領域,婦人科領域,泌尿器科領域で新たに12件のロボット支援手術が保険収載されたが,これらは中央社会保険医療協議会(以下,中医協)の下部組織である診療報酬調査専門組織医療技術評価分科会(以下,医技評)で,各領域学会からの提案書に基づいて審査され保険収載された。以降,2020年改定では7術式,2022年改定では8術式が同様の手法で保険収載され,今後もロボット支援手術の適用は拡大していくものと思われる。
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