総特集 鼠径部切開法を見直す
Mesh Plug法
蜂須賀 丈博
1
,
山田 裕宜
1
1市立四日市病院外科
キーワード:
内精筋膜長軸切開
,
腹膜前筋膜浅葉全周性切開
,
not push but place
Keyword:
内精筋膜長軸切開
,
腹膜前筋膜浅葉全周性切開
,
not push but place
pp.895-899
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002796
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Mesh Plug法は,Lichtensteinがシリンダー型のロールしたメッシュを大腿ヘルニアに使用したことに始まる1)。この方法を鼠径ヘルニアに応用したのがGilbertであり,自ら作成したプラグ型のメッシュを用い,これを内鼠径輪に挿入し,さらにsutureless repairでの修復を試みた2)。1993年にはRutkowらが,Bard社と共同でPerFixTM Plugを考案し,上市した3)。当時,day surgeryが広まった時期でもあったため,局所麻酔または硬膜外麻酔を用いるこの方法は全世界に広まり,日本においても1995年以降,急速に普及し,一時は80%近くの鼠径ヘルニア手術がこの方法で行われた4)。現在は鼠径ヘルニア手術の25%程度と減少しているものの,依然として多くの症例に対してMesh Plug法が行われている。
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