特集 大腸外科医のための骨盤解剖学
整形外科医に学ぶ骨盤解剖─仙骨・仙骨神経叢
今西 淳悟
1
,
河野 博隆
1
1帝京大学医学部整形外科学講座
キーワード:
仙骨合併切除
,
進行再発直腸癌
,
仙骨脊索腫
Keyword:
仙骨合併切除
,
進行再発直腸癌
,
仙骨脊索腫
pp.777-784
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002758
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薬物療法を中心としたがん治療の進歩により,多くのがん種の予後は改善した。治癒率が向上したのみならず,治癒しなくとも長期間がんと共存することが可能となってきた。がん薬物療法の進歩が,大腸癌の治療成績の向上に大きく寄与してきたことは疑う余地もなく,今後も進行再発直腸癌の治療の中心となることが予想される。その一方で,積極的な手術が必要とされる局面も,依然として存在する。2019年版の大腸癌治療ガイドラインによると,転移のない進行再発例では,腫瘍断端陰性(R0切除)が見込まれる場合に限り,骨盤内臓全摘や骨性骨盤壁切除などの手術が,治療選択肢となり得る1)。
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